インターンシップ実施企業様へのインタビューを公開しました。

  • #その他

インターンシップ実施企業様へのインタビューを公開しました。

やまぐち女性デジタル人材育成コンソーシアムでは、コンソーシアム参加企業様にやまぐち女性デジタル人材短期育成スクール「WINgs YAMAGUCHI」受講生で、求職中の方を対象に、インターンシップの受け入れをお願いしています。

今回、コンソーシアム参加企業である株式会社SYNCHRO様では6名のインターンシップを実施して頂き、3名の雇用に結びつきました。
WINgs YAMAGUCHI受講生の印象やインターンシップの実施が企業にとってどんなメリットがあるかについて等、お話しを伺いました。

「デジタル分野の基礎知識と、自ら学ぶ力を持つWINgs受講生の人材価値は高いと感じます。」

株式会社SYNCHRO サイバーセキュリティ対策センター
取締役 中村 健 様




インターンシップの実施形態

弊社では、入社希望の方にはインターンシップを挟むようにしています。WINgs受講生も同様に、本人の都合や意欲に合わせて1週間程度のインターンシップを実施しました。
基本的にはインターン生2人1組に対し、指導者が1人つく形です。業務の説明や体験のほか、弊社の専門分野であるネットワークセキュリティについての学習などを行いました。
弊社では6名の受講生を受け入れました。どうしても、外からでは「何をしているかわからない」業種なので、インターンシップの実施で「安心感を持てた」という声は多かったです。

人材の確保について

デジタル人材、その中でも弊社はセキュリティやシステム開発を主に扱っていますが、私たちの分野はまだ仕事の取り合いも出来ないぐらい人手不足です。加えて、即戦力になるようなスキルを持った人材はほとんど見つかりません。
人を増やすには、育てるしかない。それが一番早くて効率的です。2022年に山口市にサテライト拠点を設けたのも、若者や働く意欲のある新しい人材を確保し、育成したいという目的を持っています。
逆に言うと、やる気があれば誰でもできるということでもあります。年齢や性別は大きな問題ではありません。
会社が「入社後に育てる」という前提で動いているので、興味のある人であれば、現状のスキルよりも入社後の伸び代を買います。

WINgsとの連携

WINgsの受講生さんは、webのスキルを得るために勉強をしにきているわけですよね。
その時点で、学ぶ意欲と、デジタル人材としての素質を持っている。私たちにとっては最高の窓口です。
例えば東京で募集をかけても、なかなか直接会社に来てくれる人はいません。コストをかけて仲介業者に入ってもらっても、大手企業との競争は厳しく、人材確保は難しい。
その点、WINgsを通すと、基本的に採用コストがほとんどかかりません。それでいて人材はどんどんやってくる。しかも就職意欲があり、デジタル分野に興味があるわけですから、こちらとしてはありがたい限りです。
弊社では、スキルを手に入れれば働き方は自由です。ネットワークさえあればどこででもできるので、フルリモートも可能。リモートワーク希望者の多いWINgs受講生とは、相性も良かったと思います。

企業のデジタル化推進と現状について

多くの企業が、業務の一部でデジタル化を進めるために「デジタル人材」の必要性を意識しています。ただ問題なのは、企業側にデジタル人材育成の体制が整っていないことです。
しかし即戦力となる人材の確保は難しい。そのため、新しく入ってきた担当者が「ひとり情シス」(1人から3人未満の極めて少ない人数で、社内システム部門の運用や保守の業務を担当している状況)になってしまい、耐えきれず辞めてしまうというケースも発生してしまいます。デジタル化推進の理想像はあるものの、実際にそれを実施するノウハウや予算が社内にないという現状があり、結果的に、デジタル事業の優先度は低くなってしまいます。
しかし、体制を変えていくにはある程度の体力が必要です。弊社も企業への出張育成を行っていますが、人材育成やシステムの形成には外部の専門企業を頼ることをお勧めしますし、補助金の活用などコストを抑える方法も検討されると良いと思います。

インターンシップの必要性について

人材不足の突破口として、まずはインターンシップを実施するというのも必要だと思います。大学生を対象にインターンシップを実施している企業は多いですが、WINgs受講生は働く意欲が強く、最終的に就職を希望してくれる可能性も高い。
デジタル分野は接客業に似ていて、本人の素質や相性によって結果の出方が違います。また、即時に仕事を任せられるというものでもありません。どの企業に入ったとしても、WINgsで学んだことが直接役に立つわけではありません。ある程度手順を踏めばできるようになることもあれば、数年かけて専門スキルを身につけなければならない業務もあります。
しかし、「やってみよう」と踏み出す意欲を持っていることは大きいですし、基本的な知識と、それを元に自ら学ぶ力を持つWINgs受講生の人材価値は高いと感じます。
WINgsはこれからもぜひ続けてほしいです。

一覧へ戻る

ページの先頭へ